2030年を描く~SDGs未来都市計画

日出町は、「自然と共生し、誰一人取り残さないまち」をめざし、2030年には、SDGs未来都市計画に思い描いた未来が形となり、次のような姿が実現するとしています。(分かりやすく整理し、まとめました)
1. アメニティタウンの実現
※アメニティタウンとは
自然や施設、歴史など環境を構成する要素が、互いに他を活かし合うようなバランスのとれた状態で存在し、人との間に真の調和が保たれていることで、地域の住民が健康で文化的な生活を営むための快適な環境が備えられている街をいいます。
- 山と海に囲まれた豊かな自然や、歴史・文化を映す祭りや城址が守られ、良好な景観が町の誇りとなっている。
- 町民は自然環境の大切さを理解し、生物多様性の保全や省エネルギーの実践に積極的に取り組んでいる。
- 都市と農村の良さが融合したまちづくりが進展し、公共交通が充実したコンパクトな生活圏が実現している。
- 空き家の活用が進み、過度な開発を避けながら、自然と調和した暮らしやすいまちとなっている。
2. カーボンニュートラルの実現
- 太陽光や小水力発電など地域資源を生かした再生可能エネルギーの導入が進み、電力の地産地消が実現している。
- JR暘谷駅周辺にはEV充電スタンドが整備され、レンタルEVの普及が進んでおり、観光客や町民が環境にやさしい移動手段を利用できるようになっている。
- 農業地域ではソーラーシェアリングや水路を利用したマイクロ水力発電が広がり、農業振興と再生可能エネルギーの両立が進んでいる。
- 放置竹林から得られる竹資源は、堆肥・紙素材・マイクロファイバーなどに再利用され、循環型資源としての価値が高まっている。
- 各家庭では省エネやコンポストの利用が普及し、二酸化炭素削減が定着したライフスタイルが実現している。
3. 地域資源を活かした魅力発信
- 鹿鳴越連山でのトレッキング、糸ケ浜海浜公園でのマリンスポーツ、寺社での体験プログラムなど、多彩な観光資源が磨かれ、体験型ツーリズムが定着している。
- 町民と事業者が協力したエコツーリズムは、観光客だけでなく町民の健康づくりにもつながっている。
- 「城下かれい」や有機野菜はブランド化され、飲食店や宿泊業と連携したガストロノミーツーリズムが進展し、地域経済の活力となっている。
- 豊岡公園は別府湾を望む憩いの場として整備され、子育て世代や高齢者を含めたすべての町民が自然を身近に感じる空間となっている。
4. 産官学金の連携によるイノベーション
- 人口減少や高齢化が進む中でも、行政・企業・大学・金融機関・町民が一体となった「連携プラットフォーム」が設立されている。
- 高校生や大学生も参画し、地域の課題を自ら考え、解決に取り組む動きが広がっている。
- 産官学金の協働により、SDGsの実践や新しい産業の創出が進み、地域コミュニティの再構築が実現している。
- 町民参加型の取り組みが定着し、誰もが自分のまちの未来に関わっているという実感を持てるようになっている。
🌱 2030年のひじまちは、自然を守りながら暮らしやすさを高め、エネルギーや産業も持続可能に発展。
一人ひとりが誇りと安心をもって暮らせる「誰一人取り残さないアメニティタウン」が実現しています。

🌍 2030年に向けて― 日出町がめざす将来像 ―
日出町は、「経済」「社会」「環境」の三つのバランスを大切にしながら、誰もが安心して暮らせる持続可能なまちをめざしています。
これまで大切にしてきた“人のつながり”や“自然との共生”を礎に、町民・事業者・行政が力を合わせ、次の世代へ誇れるまちを築いていきます。
経済:地域資源を活かした持続可能なまち
〇 空家や耕作放棄地、放置竹林、歴史や文化などの資源が新しい視点で活用され、町の活力につながっている。
〇 デジタルやAIといった新しい技術との融合により、若者の働く場や多様な世代の仕事の選択肢が広がっている。
〇 農業は高収益作物やスマート農業に転換し、ブランド化や有機農業が進んでいる。漁業も「城下かれい」をはじめとする資源管理型で持続可能な形に。
〇 サーキュラーエコノミーなど新しい取り組みを行う企業が集まり、観光ではサンリオやスポーツイベントとの連携で国内外から人が訪れ、地域経済が好循環している。
📈【目標イメージ】
- 町内総生産額が増え、一人当たり所得は国平均に並ぶ水準へ。
- 雇用は累計200人の新たな創出。
- 観光消費額は100億円規模へ拡大。
社会:住み続けたいと思えるまち
〇 都市的な便利さと田舎の豊かさを組み合わせたまち(ラーバン)づくりが進み、町中心部と周縁部の格差が解消されている。
〇 デマンド型交通の見直しなどにより、女性や子ども、高齢者や障がいのある方も安心して利用できる公共交通が整備されている。観光客も利用でき、町の回遊性や二酸化炭素削減にもつながっている。
〇 高齢者、子育て世代、障がいのある方や引きこもりの方など、多様な人が役割と生きがいを持ち、健康で文化的な暮らしを送っている。
〇 地縁型のつながりだけでなく、趣味や活動に基づいたコミュニティが育ち、町民と関係人口が交流しながら、豊かな人のつながりが生まれている。
📈【目標イメージ】
- 公共交通への満足度は80%へ。
- 住み心地の満足度は98%へ。
環境:未来世代に自然の恵みを引き継ぐまち
〇 山や海など豊かな自然が守られ、町民の多くが「自然が保全されている」と実感できる町になっている。
〇 ごみの削減やリサイクル、コンポスト、食品ロス対策など、町民一人ひとりの行動が定着し、地球温暖化を「自分ごと」として捉える意識が広がっている。
〇 小規模水力やバイオマス、風力など地域に適した再生可能エネルギーが広がり、電力の地産地消が実現している。
〇 EVや再エネ利用の広がりにより、町全体でカーボンニュートラルに挑戦し、環境教育や人材育成も進んでいる。
📈【目標イメージ】
- 二酸化炭素排出量は2013年比で半減。
- 自然保全の実感度は90%に向上。
🌱2030年という節目の年を見据え、「日出町のあるべき未来の姿」を明確に描き、その実現に向けた重点的な目標を定めています。
これらの目標は、単なる計画ではなく、町民の皆さん一人ひとりが“自分ごと”として関われる行動指針です。
🌱今ここから、日出町の未来づくりをともに進めていきましょう。


