
発言内容をリアルタイムで文字表示
もっと身近な議会へ
日出町議会では、年4回(3月、6月、9月、12月)定例会を開催しています。定例会の期間はおおむね1か月間ですが、実際に議場で本会議が行われるのは「初日」「中日(一般質問が行われる2〜3日間)」「最終日」に限られています。
定例会では、まず「初日」に町長から提案される予算案や条例案(議案)を、それぞれの所管委員会(総務産業、福祉文教、予算の3委員会)に付託します。委員会では、専門的な視点から議案の内容を審議し「最終日」には各委員長から報告がなされ、その報告に対して討論を行い、最終的に議長を除く議員全員による多数決で議決されるという流れです。
しかし、このような議決に至るまでの議論や過程の多くは、町民の皆さんの目に触れない「委員会」で進められているのが現状です。さらに、各委員会では議案以外にも、担当分野における行政の課題や懸案事項、さまざまな提言が日々交わされていますが、そうした情報も十分に共有されてきませんでした。
システム改修がもたらす変化
こうした課題を受け、令和7年5月に議場システムの大幅な改修👉が行われました。これにより、各議員の席にマイクが設置され、これまで演壇に立たなければ行えなかった質問や討論を、自席から行えるようになりました。これまで以上に、自由で活発な議論が可能になる環境が整ったのです。
私は、この新しい設備を最大限に活かすために、定例会の本会議だけでなく「全員協議会」や「常任委員会」「特別委員会」なども、本会議場で開催することを提案しています。こうすることで、これまで断片的にしか町民に伝わってこなかった委員会での議論の様子や、議決に至るまでの詳細なプロセスを、インターネット配信や傍聴を通じて広く共有できるようになります。
“ 見える議会 ”が信頼を育む
今回の改修では、傍聴席を向いたモニターが新たに2台設置され、発言内容をリアルタイムで文字表示できるようになりました。これにより、聴覚に障がいのある方でも、気軽に議場を訪れ、内容を把握できる環境が整いました。誰もが参加できる“開かれた議会”に向けた、確かな前進です。
また、議員が質問や討論の中で必要に応じて資料を画像で示せるようになったことで、町民の皆さんにとっても、議論の内容がより分かりやすく伝わるようになります。これは単なる「見せ方の工夫」ではありません。町民の皆さんが、議員の発言や政策提案の現場を「見て」「聴いて」「感じる」ことができるようになることは、議会そのもののあり方を大きく変えていきます。
当然ながら、議員にとっては、常に町民の視線の中で発言するということになります。だからこそ、これまで以上に高い緊張感と責任感が求められます。質問や提案には、しっかりとした調査と準備、そして自らの信念を持って臨む姿勢が不可欠になります。この“健全なプレッシャー”こそが、議会全体の質を引き上げる原動力になると、私は考えています。
開かれた議会へ今後も一歩ずつ
町民の皆さんにとっても、
「自分たちの声が町政にどう反映されているのか」「議員は何を考え、どんな提案をしているのか」「町の未来がどう議論され、決まっていくのか」
そのすべてを、直接見届けることができる環境が整いつつあります。これこそが、私の目指す“開かれた議会”の姿です。すべての町民の皆さんにとって、議会がより身近で、参加しやすく、そして信頼できる存在となるように。これからも、一つひとつの取り組みを丁寧に積み重ねながら、その実現に努めてまいります。