「埋葬は火葬」とする請願(2)「賛成討論」

賛成少数で「不採択」
『埋葬に関する条例を「火葬のみ」とする改正又は、新規制定を求める請願』について、令和7年12月19日に開催された12月定例会最終日の本会議で、私の他2名が賛成討論を行い、1名が継続審査を主張。
討論後の採決の結果、本請願は、賛成少数で「不採択」となりました。
私が本会議の討論で賛成した理由を今度は、町民の皆さんに分かりやすく説明します。
「埋葬は火葬のみ」を求める請願に、私が賛成した理由
―― 町民の皆さんへ ――
今回の請願は、「埋葬は火葬のみとするルールを、条例として明確にしてほしい」というものです。
この問題について、私は6月定例会から一貫して向き合ってきました。
なぜ6月は「趣旨採択」だったのか
6月定例会で提出された最初の陳情は、議会が条例改正案を発議し、議会自らが決定することを求める内容でした。
ただし、墓地や埋葬の在り方は、
- 町民の生活環境
- 公衆衛生
- 土地利用
- 宗教的配慮
など、非常に多くの分野に影響を与える、いわば行政の実務そのものに深く関わる問題です。
当時は、別府ムスリム協会との協議もほとんど進んでおらず、そうした状況で議会が先に一律のルールを決めてしまうと、かえって行政の柔軟な対応を妨げ、問題が複雑になるおそれがあると判断しました。
そのため私は、「考え方には賛成だが、今はまだ結論を急ぐ段階ではない」として、6月は趣旨採択という立場を取りました。
しかし、半年経っても状況は動かなかった
それから半年が経ちましたが、残念ながら、別府ムスリム協会との調整は進まず、執行部からも「どう解決するのか」という具体的な方向性は示されていません。
一方で、議会では、
- 8月:提出者からの公開質問状
- 9月:その質問への書面回答
- 10月:提出者との意見交換会
と、町民の声を受け止める努力を重ねてきました。
そして12月、同じ提出者の方々が、今度は多くの署名を添えて、「請願」という形で再び議会に意思を示されました。
この経緯を見れば、この問題が一部の人だけの関心ではなく、多くの町民の皆さんの問題意識に基づくものであることは明らかです。
今回は、局面が一段階進んでいる
今回の請願では、議会だけでなく、執行部に対しても同じ内容の要望書が提出されています。
これは、「議会で議論してください」から、「町として、きちんと判断してください」という段階に進んだことを意味します。
私は、この時点で、議会も次の責任ある判断をすべき段階に来ていると考えました。
私が「採択」に賛成する二つの理由
一つ目の理由は、請願を採択することで、
「この問題を本気で検討し、結論を出してください」という議会の意思を、正式に町へ示すことができるからです。
採択されれば、執行部は、議会の議決を重く受け止め、
- 制度としてどうあるべきか
- 将来にどんな影響があるのか
を責任をもって検討し、町民の皆さんに説明することが求められます。
二つ目の理由は、もし今後も何の進展もない場合、
議会が「委員会または議会の提案による条例改正」に踏み込む正当な理由が生まれるという点です。
墓地や埋葬の問題は、公衆衛生と生活環境に直結する問題です。
だからこそ、「その時の町長の判断」や「解釈」に委ね続けるのではなく、町としての共通ルールを持つ必要があります。
条例で基準を決めている自治体もある
実際、県内他市では、条例と細則によって、市内全域を埋葬禁止地域とし、原則として焼骨による埋葬のみを認めています。
これは、「その都度の判断」ではなく、
条例で基準を明確にすることで、公衆衛生と住民生活を守るという考え方です。
今回の請願も、特定の人や団体を排除するためのものではありません。
将来にわたって、町民の皆さんにとって分かりやすく、説明できる制度を求めるものだと、私は受け止めています。
私の結論
以上を踏まえ、私は今回の請願について、
- 町民の皆さんの思いを最大限尊重する
- 「採択」することで町に本格的な検討と判断を求める
すなわち「採択」することが、現時点で最も責任のある議会の対応だと判断しました。
この結果を受け、私は「次の段階」へ!
これで終わりではありません。今度は、請願を「採択」とした自分自身の問題として、さらに調査・研究を重ね、次の定例会の一般質問で町長を質します。


