築40年 ~ 勤務環境の不備 ~
昭和58年に建てられた日出消防署。築40年以上が経過し、建物の老朽化だけでなく、狭さや当直環境の不備など、消防力に直結する深刻な課題が山積しています。
私はこれまで、令和4年・5年と一般質問で繰り返し取り上げ、また杵築速見消防組合議会の場でも、改善を強く求めてきました。しかし、これまでの執行部の対応はほぼ進展なし。まさに「停滞」している状況です。
そこで、今回の令和7年6月定例会では、新たに就任した安部町長(消防組合副管理者)に対し、これまでの遅れを断ち切り、建て替えに向けた動きを具体的にスタートさせるよう、強く要望しました。
使用できない訓練棟
2つある訓練棟は、いずれも老朽化により、現在、使用できない状況です。そのため、消防・救助などの特殊な訓練は、やむなく庁舎の屋上を利用するなど工夫して、しっかり実施しているとのこと。
過酷な災害現場に備える訓練こそ、適切な環境が必要です。1日も早く、安全で実用的な訓練施設・設備の整備が求められます。
出動動線にも課題
ご覧のように出動時の装備品は、手狭な部屋に収まりきれず通路に置かれている状態。さらに、車庫も大型車両に対応しきれておらず、迅速な出動に必要な動線が確保できていないと見受けられます。
事務室や仮眠室からスムーズに出動できる動線設計は、緊急対応において極めて重要です。
過酷な居住スペース
仮眠室は畳敷きの大部屋。ロッカーが並ぶ更衣室を兼ねており、パーテーションもなし。プライバシーはなく、女性吏員の配置も困難。コロナ禍には距離を確保できず、折りたたみベッドを署長室まで運び込んで仮眠していたとのこと。
このような環境は、命を預かる仕事に従事する職員の皆さんにとって、あまりにも過酷です。
建て替えは「現位置」がベスト
現場の声は、すでに2年前から
令和5年2月、私は現地を訪問し、署員の皆さんにアンケートを実施しました。出動動線の不備、待機スペースの不足、使えない訓練棟、当直環境の悪さなど、20項目以上にわたる改善要望が寄せられました。これらの声を受け、少しでも改善が進むよう、当時の町長や、消防組合の管理者である杵築市長に対して、日出町議会の本会議や消防組合議会の全員協議会の場で繰り返し要請を行いました。
しかし、それから2年が経過した現在も、状況はほとんど変わっていません。そのため、現在の庁舎では、「消防署」としての本来の役割を十分に果たすことが難しくなってきており、こうした課題は、もはや部分的な修繕や改修で解決できる段階ではないと考えています。
建て替え用地は、各市町がそれぞれ用意することになっています。以前、消防組合議会で管理者に「土地が用意できれば、すぐにでも建て替えに向けた協議を始めるのか」と質問したところ、「建て替える方向は間違いない。協議の順番は、まず"場所"がどこかということ」と明確な答弁をいただきました。しかしながら、現時点では、再三の申し入れにもかかわらず、日出町に土地選定の具体的な動きはなく、消防組合では建て替えの方向性すら示されていない状況です。
そもそも町内で新たに、適地とされる幹線道路沿いの土地を確保す10ることは極めて困難です。そこで私は、令和7年6月定例会本会議で「予算は少し膨らむが、適切な場所に仮設庁舎を建てた上で、現在地に3階建ての新庁舎を建設するという方法が、もっとも現実的かつ有効である」という選択肢を安部町長に提案しました。
現10年待てない “ 命と暮らしを守る ” ために
庁舎自体の耐用年数はあと10年程度あるとされますが、近年、山香出張所(築50年)が建て替えられたことで、「次は日出消防署の番だ」という思いが強く、現場の声を聞き、現地を歩いた議員のひとりとして、10年も待てるわけがありません。今後は、町長が先頭に立ち、建て替えに向けた「検証チーム」を立ち上げ、消防組合と調整しながら、建設候補地・仮設場所・事業費などを具体的に検討していくべきです。それを踏まえ、署員の皆さんの声をしっかり反映した「日出消防署整備計画」を策定し、一日も早く実行に移すことが必要です。
今後も、進捗状況をしっかり見守りながら、町民の皆さんの命と暮らしを守る消防体制の充実に向けて、引き続き取り組んでまいります!